私たちグローリ産業は、創業以来、一貫して熱可塑性多孔質プラスチック製品の製造を行っています。
「熱可塑性(ねつかそせい)多孔質(たこうしつ)プラスチック製品」と言い切られて、すぐにピンとこられる方は専門知識をお持ちの方だと思います。そういった方には蛇足になってしまいますが、皆様にグローリ産業のプロダクツを理解していただくために、「熱可塑性多孔質プラスチック製品」とは何かについてまず説明させていただきます。
「熱可塑性多孔質プラスチック製品」は、次の単語に分解するとちょっと分かりやすくなります。「熱」「可」「塑性」「多孔質」「プラスチック」「製品」。
熱可塑性
「熱」はそのままで、次は「可」「塑性」なのですが、「塑性」とは、「力を加えて変形させたとき、変形したままの状態になる性質」のことをいいます。それに「可」が付きますので、そういう性質を持つ、という意味になります。粘土なんかは「可塑性」である、と言っていいでしょう。力を加えたら、元の形には戻りませんよね。
ではどういった力を加えるの?ということですが、それが熱な訳です。つまり熱を与えられて変形した状態をキープする性質、それが「熱可塑性」。これさえつかめば後は簡単です。
多孔質
「多孔質」は「孔」すなわち穴・くぼみが多い性質のことを言います。スポンジは多孔質製品の一つですね。専門用語では「ポーラス」と言ったりします。ここまでで一旦整理すると「熱可塑性多孔質」は「熱を加えられたら変形して、そのままの形になる、くぼみがいっぱいある」ということになりますね。「熱可塑性多孔質人間」なんてのはいません。
プラスチック製品
あとは「プラスチック」「製品」ですね。プラスチックは一般的に「合成樹脂」という意味で使われますが、実は「プラスチック(plastic)」という言葉には「可塑性物質」という意味がありますので、意地悪く考えると「熱可塑性多孔質プラスチック製品」は同じことを2度言ってしまっていることになります。でも、「熱可塑性多孔質製品」だけでは意味が通りにくく、また合成樹脂であることを表現できていないため、グローリ産業では製品の表現方法として「熱可塑性多孔質プラスチック」という言い方をしています。
どんなモノが出来るのか?
ところで「プラスチック」ですが、その原料には様々なものがあり、また性質も様々です。原料では釣り人にはPEラインでおなじみのポリエチレン、エラストマー、EVAなど。性質では電気を通す・通さない、燃えやすい・燃えにくい、微生物よって分解されるなど。
グローリ産業ではこれらの特性を自由自在に生かすノウハウを蓄えてきました。その結果、様々なニーズにお答えできる製品を開発・お届けしています。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
これで、グローリ産業の仕事を概念ではご理解いただけたと思います。ですが、モノを見てみないことにはやはりピンと来ないと思います。「開発製品」で私たちが作ってきた製品をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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原料は10トントラックでやってきます。
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ベテランスタッフが自由自在に。
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完成品、大切に運びます。